谷川九段 藤井六段と8年ぶりの“対局”「彼は成長が著しいですからね」
大阪市の関西将棋会館で16日、「昇段者免状授与式」が行われた。式後、取材に応じた日本将棋連盟前会長の谷川浩司九段(56)は、先日、イベントで“対局”した藤井聡太六段(15)との公式戦を熱望した。
14日に行われたイベントで“対局”していた2人。余興色が極めて強いもので、差し掛けとなったが、「どこかの公式戦であたると思っていたので、こう言う形で盤を挟むとは思っていなかった」と振り返った。
藤井六段にとって憧れの棋士だった谷川九段。藤井六段はプロデビュー後、しばらく谷川九段の揮毫(きごう)入り扇子を使用していたほどで、プロ入り前の指導対局で、谷川九段から引き分けを提案された際に将棋盤にかじり付くように号泣したエピソードが語り草になっている。
谷川九段によると、2人が盤を挟んだのはこの時以来だったといい、「(前回は)7・8年前のことでしょうか。こちらは変わってないですけど、彼は成長が著しいですからね」と語った。先日のイベントでの“対局”については「勝負したという感じではない」と話し、公式戦での対局について「私にとっても楽しみです」と語っていた。