宝塚音楽学校入学式 首席入学の木村鞠菜さん「夢が現実に」 母は紫吹淳の同期
タカラジェンヌを養成する宝塚音楽学校(兵庫県宝塚市)で17日、第106期生の入学式が行われた。難関を突破した40人が夢への第一歩を踏み出した。
小林公一校長は、大リーガーのイチローの言葉を引用し「努力してもできなくて仕方ないというのは、後から思うこと。途中で思うとできない」と訓示。競争倍率24・1倍だったことから「みなさんの背中には23人の涙がある。制服を着ているときも着ていないときも、自覚を持ってほしい」とあいさつした。
首席合格した木村鞠菜さんは、女優・紫吹淳と同期の毬菜友さん(72期)の愛娘。新入生総代として「喜びと感謝の気持ちでいっぱいです。『清く正しく美しく』の教えを胸に、精進することをお誓いします」と答辞を述べた。最後の挑戦となる4回目で合格したことから「根性とやる気は誰にも負けません!」とアピール。合格後はタカラヅカのDVDを見ても「夢の舞台だったのが、現実の目標になりました」と笑顔を見せた。
また上位で合格した丸山未来さんは「憧れの学校に入学できた今日の気持ちを忘れずに頑張りたい」、佐藤里奈さんは「合格発表後も信じられず、ようやくスタートラインに立てた気がします」、濱島里緒さんは「霧矢大夢さんのような芯と包容力のある男役になりたい」と抱負を語った。
またOGの子女は木村さん以外にも、五月ふたばさん(74期)の娘・香川季子さん、美咲すずなさん(75期)の娘・古屋渚さんが。2人も笑顔で晴れの日を迎えていた。
106期生は2年間のレッスンに臨み、2020年春の初舞台を目指す。