２０２０年度ＮＨＫ大河ドラマの概要が１９日、都内の同局で発表された。大河初主演の俳優・長谷川博己（４１）が智将・明智光秀を演じる第５９作「麒麟がくる」を放送する。１８年後期の連続テレビ小説「まんぷく」（１８年１０月～１９年３月）からの“連投”となり、「明智は三日天下ですけども、僕はこれをやり遂げた後に１年くらい天下が欲しい」と熱望。俳優・渡辺謙（５８）以来３３年ぶりの“連投大河”を乗り越え、天下に名を馳せる。

　天下統一目前だった信長を裏切り、滅ぼした理由はいまだ分からない。謎めいた戦国武将を長谷川が演じる。

　会見場に姿を見せると、無数のフラッシュを浴びた。「感動してます。大河の主演をやるというのは俳優にとっては一つの目標。写真を撮られて、すごいことを引き受けたと実感。やり遂げたい」と決意を語った。

　智将・明智光秀役は「長谷川さんしかいない」とオファーされた。脚本は池端俊策氏のオリジナル。謎めいた青春時代から本能寺の変など生涯に光を当て、信長、秀吉ら戦国の英傑らの運命を描いた群像劇を繰り広げる。

　大河初主演は朝ドラからの“連投”でも引き受けた。１８年後期「まんぷく」で女優・安藤サクラ（３２）が演じるヒロインの夫役で出演する。１９年２月のクランクアップから４カ月後の６月には大河の撮影が始まる予定。「こりゃ難しいかな」と一瞬、立ち止まったが１６年のＮＨＫドラマ「夏目漱石の妻」で一緒だった池端氏との再会や、ミステリアスな役柄にひかれ「やらなければ」と覚悟した。

　“連投”は渡辺謙が８６年前期の朝ドラ「はね駒」から８７年の大河「独眼竜政宗」に挑んで以来３３年ぶり。重圧のかかる「長旅」となるが「乗り越えた後に人が見れないような景色が見れるのでは。明智光秀は三日天下ですけども僕はこれをやり遂げた後に１年ぐらい天下が欲しい」と自身の成長に期待した。

　１３年の大河「八重の桜」出演から７年の時を経て主演へ。「朝ドラで頭がいっぱい」とうれしい悲鳴を上げた。