藤山扇治郎、乳がん治療のおば・直美は「パワーは尋常じゃない」
俳優の藤山扇治郎(31)が24日、舞台「蘭RAN~緒方洪庵 浪華の事件簿」(大阪松竹座、5月6日初日、東京・新橋演舞場、同16日初日)で演じる緒方洪庵の都内にある墓所を共演の北翔海莉(年齢非公表)とともに訪れた。4月1日からけいこ中の2人は、墓を掃除して清めた。のちの名医役・藤山は「舞台の上では何が起こるか分からない。生ものなので。よろしくお願いします。頑張ります」と手を合わせた。
藤山寛美(故人)を祖父、藤山直美(59)をおばに持つ藤山は、大阪を守る闇の組織の姫・東儀左近役の北翔について「2人(祖父、おば)がやってるのはエンターテインメントで、北翔さんもそういう精神を持ってる。かっこいい。輝いて見えるし、お手本でもある。こんな役者さんと共演できるのはありがたい。祖父、おばがいなければ、こういうことを味わえなかった」と北翔を絶賛するとともに、自身の“血筋”に感謝した。
乳がんで治療していた直美は10月の舞台で復帰が決定。藤山が「良かったね」と連絡すると、「こんだけ休んでたら、ニートみたいやわ。休んでたら、もう仕事したくないわ」と返事があったという。初日前に会いたいという扇治郎は「(直美は)電話でしゃべると元気。パワーは普通の人に比べて、尋常じゃないくらいある人。元気になって舞台に戻ってくれるのが一番」とエールを送った。
直美が今作を鑑賞する可能性もあるという。扇治郎は「見に来てとは、身内なんで…。授業参観じゃないけど、身内がうしろにいられたら嫌」と苦笑いしつつ、「おばさんは見に来てくれることが多い。多分、来てくれると思う」と予想。直美のファンで親交のある北翔も「宝塚時代に見に来ていただいて、緊張で大峡団から落ちそうになった。来て欲しいけど、内緒で来て欲しい」と笑顔で話した。