テレビ朝日が２４日、都内の同局で定例の社長会見を行った。同局の女性記者が財務省の福田淳一事務次官からセクハラ被害を受けていたと公表したことについて、質問が集中した。下村博文元文科相が、女性記者が無断録音した音声データを週刊新潮に渡したことについて「ある意味犯罪だと思う」と発言したことについて、角南源五社長は「特に私から申し上げることはございません」と多くを語らなかった。

　下村元文科相は２２日の講演会で「確かに福田事務次官がとんでもない発言をしてるかもしれないけど、そんなの隠しとっておいて、テレビ局の人が週刊誌に売ること自体がはめられてますよ。ある意味犯罪だと思う」などと発言していた。下村氏は後にこれを謝罪し撤回している。

　角南社長はこの発言に対して「特に私から申し上げることはございません」と語り、抗議の検討についても「特に今、コメントするものはございません」とした。

　当該の女性記者が「すべての女性が働きやすい社会になってほしい」と望んでいることや、実際に女性が働く企業としての姿勢を問いただす質問も出たが、「特にこちらから申し上げることはございません」と多くを語らなかった。