テレ朝社長 会見で弱気発言に終始 政権への忖度モード!?

 会見では大勢の記者から質問が飛んだ(右から2人目が角南社長)=テレビ朝日
 厳しい表情で報道陣の質問に耳を傾けるテレビ朝日・角南源五社長=東京・六本木(撮影・西岡正)
2枚

 テレビ朝日は24日、都内の同局で角南源五社長が出席しての定例の社長会見を開いた。19日に、所属女性社員が財務省の福田淳一事務次官からセクハラを受けたと公表してから初の会見での角南社長の発言が注目されたが、社長は「申し上げることはない」という言葉を連発した。同席した篠塚浩報道局長は、自社で報道しなかったことについて、女性社員の上司による、テレビ朝日がセクハラを政治問題に利用しようとしていると受け取られることを懸念した“政権への忖度”が働いたことをにおわせた。

  ◇  ◇

 会見に同席した篠塚報道局長は「政治問題を何か起こしていると誤解されかねない、と。何らかのわれわれの意図があると思われかねない」という思いが現場の上司にあったと説明。「もみ消しとか隠蔽(いんぺい)の意図は全くありませんでした」と話したが、政権への“配慮”が報道見合わせにつながったことを明かした。結果的に音声が第三者の「週刊新潮」に持ち込まれ、問題が発露した。

 同局によると、女性記者は、セクハラ対策のため1年前から福田氏との会食を避けていたが、今回は4日にNHKのニュースの裏付けをするようセクハラの事実を知らない別のデスクから指示を受けた。具体的に福田氏の名前を挙げて取材を命じたものではなかったが、女性記者はたまたま電話をかけてきた福田氏との会食に赴いたという。

 角南社長は、「社員からセクハラ情報があったにもかかわらず、社内で適切な対応ができなかったことは深く反省している」と述べたものの、自社の記者が被害を受けた報道機関のトップとしての毅然(きぜん)とした態度はなし。下村博文元文科相が、週刊誌に音声データを譲った行為を「ある意味、犯罪」と表現したが、これに「特に私から申し上げることはございません」と述べるなど、奥歯にものが挟まったような弱気な発言に終始した。

 なお、19日未明にセクハラ被害を発表したテレビ朝日の記者会見について、23日発売の「週刊現代」が、首相官邸とテレビ朝日幹部が会見のタイミングや内容を細かく打ち合わせしたなどと報じたが、同局は同日付で「打ち合わせを行ったことは全くありません。明らかに事実誤認」との週刊現代への抗議文を提出している。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

主要ニュース

ランキング(芸能)

  1. 「王様のブランチ」に「姫」11年ぶり降臨でネット騒然!「変わらない」「年齢調べてびっくり!」俳優と結婚、1児ママ 佐藤栞里も興奮「キレッキレ」

  2. 「クジャクのダンス」衝撃結末 赤沢京子の背後に映り続けていた恐怖伏線 呪いのように 今見ると怖すぎ、そういうことだったのか

  3. 膳場貴子アナ戦闘態勢で痛烈質問 高市早苗氏笑顔消え「これが私」

  4. 誰?なぜ?田中真紀子さん 総裁選砲撃も1人だけ大絶賛する、まさか人物の名前「育ち良いし賢い!」 他は「ヘナチョコ売名」使い物にならない!

  5. 「ショムニ」女優 多数ドラマで聖地、京都の名所で52歳とは思えぬ美貌姿「変わらずお美しい!」「美しすぎる」

話題の写真ランキング

写真

リアルタイムランキング

  1. 「王様のブランチ」に「姫」11年ぶり降臨でネット騒然!「変わらない」「年齢調べてびっくり!」俳優と結婚、1児ママ 佐藤栞里も興奮「キレッキレ」

  2. 年商30億円実業家のイケメンBD選手 新たに超高級車を購入 ガレージにズラリ 啓之輔も反応「金持ちがよ」「かっけぇ」

  3. 「クジャクのダンス」衝撃結末 赤沢京子の背後に映り続けていた恐怖伏線 呪いのように 今見ると怖すぎ、そういうことだったのか

  4. 膳場貴子アナ戦闘態勢で痛烈質問 高市早苗氏笑顔消え「これが私」

  5. 誰?なぜ?田中真紀子さん 総裁選砲撃も1人だけ大絶賛する、まさか人物の名前「育ち良いし賢い!」 他は「ヘナチョコ売名」使い物にならない!

注目トピックス