ＴＢＳの藤森祥平アナウンサーが２５日、同局「あさチャン」で、急死した元広島の衣笠祥雄氏への感謝の思いを伝えた。衣笠氏は長年に渡りＴＢＳで野球解説を務めており、最後の仕事もＢＳ－ＴＢＳでのＤｅＮＡ－巨人戦だった。

　番組では衣笠氏の訃報と、これまでの華々しい経歴などを伝えると、夏目三久アナウンサーが「何度もご一緒されたと思いますが…」と横に座る藤森アナにコメントを求めた。

　藤森アナは「私達、ＴＢＳアナウンサーは本当に、長きに渡り、お世話になりまして、新人の頃、放送席の横で解説して頂いて…」と振り返ると「こちらは緊張して。しどろもどろになるんですけど、全部優しくフォローしてくださる。全く嫌な顔をなさらない」と、衣笠氏の人柄にしみじみ。「もっと（失敗が）怖くなって、こちらも慎重になってしまうんですけど、何もそういう事には不安は無いんだと、大きく大きく包んでくださった。いつもそうでした」と、大きな心でアナウンサーたちを育ててくれたと感謝した。

　これを聞いた夏目アナも「そうですか…」と言った後、いろいろな思いが駆け巡ったのか、しばらく口がきけず、ようやく「お疲れ様でした。ゆっくりお休みください」とコメント。藤森アナも「ありがとうございました」と深々と頭を下げていた。