役所広司 韓国映画にあって日本映画にないものとは…

映画「孤狼の血」の舞台あいさつを行った(左から)松坂桃李、役所広司、白石和彌監督=大阪市内
映画「孤狼の血」の舞台あいさつを行った(左から)松坂桃李、役所広司、白石和彌監督=大阪市内
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 俳優の役所広司(62)が26日、大阪市内で主演映画「孤狼の血」(5月12日公開)の舞台あいさつを行い、“超衝撃作”と銘打つ作品の出来栄えに自信を見せた。

 今作は「警察小説×仁義なき戦い」と評される同名小説が原作で、映画でしか映せない暴力描写も多数含まれている。

 暴力団を担当するマル暴のベテラン刑事役を演じた役所は「白石和彌監督からも『日本映画は元気がない』と言われた」と明かし、「この手の映画は韓国映画にとられてしまって、エネルギーのある映画は少なくなった。こういう暴力団の人が登場する映画はなかなか作れなくなってきた」と日本映画界の事情を説明。韓国映画などにお株を奪われる形になっていると話し、「もう1回映画としてこのジャンルを作ってみると、若者たちも、もうちょっと牙が生えて男らしくなるのではないかと思いました」と独特の表現で出来栄えに胸を張った。

 また、役所に影響を受けるエリート新人刑事役を務めた松坂桃李(29)は「僕らの若い世代からすると新鮮。こう言う作品を作っていた時代があったのか、と。初めてこうした作品に参加させていただいて、僕らの世代の役者も参加できる環境が増えればいい」と話していた。

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