松嶋菜々子、広瀬すずを全力サポート 朝ドラ「なつぞら」でヒロインの母役
女優・広瀬すず(19)が主演し来年4月にスタートするNHK連続テレビ小説「なつぞら」(月~土曜、前8・00)の追加出演者が、都内の同局で発表された。広瀬演じるヒロインの育ての母親役を松嶋菜々子(44)、兄役を岡田将生(28)が演じる。また、小林綾子(45)は「おしん」以来、36年ぶりに朝ドラ“復帰”。広瀬は「すごいプレッシャーを感じている」と語ったが、松嶋が全力でサポートすることを約束した。
記念の朝ドラ100作目。広瀬は昨年11月に主演を務めることが発表されていたが、「すごいプレッシャーを感じています」と、正直な思いを吐露した。そんな19歳に、手を差し伸べたのが松嶋だった。
2人は今作が初共演。会見直前に自己紹介を交わしたばかりだったが、松嶋は会見冒頭で「私も20年ほど前にヒロインをやらせてもらった。微力ながらヒロインのお力添えになれば」とあいさつ。柔和な笑みで、広瀬を優しく包み込んだ。
松嶋は96年度前期の朝ドラ「ひまわり」で、ヒロイン役に抜てきされた経験を持つ。当時を「ド新人で、記憶のない毎日」と振り返ったが、先輩の夏木マリ(65)、藤村志保(79)ら共演者から多大なサポートを受けたことを明かした。
今も女優としての指針になっているのが、藤村からかけられた言葉。「菜々ちゃん、ひとつひとつよ。先のことは考えなくていい。このシーンをやればいいの」。松嶋は、この一言で落ち着くことができたという。
物語は高度経済成長期の北海道・十勝が舞台。広瀬演じる奥原なつが、アニメーターを目指してさまざまな経験を積み、夢に向かう姿を描く。戦争で両親を失ったなつを、我が子同然で育てる柴田富士子役を松嶋が演じる。
松嶋以外の出演者にも、朝ドラ経験者が名を連ねる。83年度放送の「おしん」以来となる小林は「原点の朝ドラに参加でき、うれしい」と笑顔。頼もしい共演者に囲まれた広瀬は、「力不足と思いますが、皆さんのお力を借りながらやっていきたい」と、しっかり前を向いた。