ノムさん 兄と40年ぶり再会、和解…沙知代さんとの不倫原因で確執
ヤクルト、阪神などで監督を務めた野村克也氏(82)が27日、TBS系「爆報!THEフライデー」に出演。妻・野村沙知代さん(享年85)をきっかけに確執ができ、疎遠になった実兄・嘉明さん(85)と40年ぶりの再会を果たした。
番組では、現在の京丹後市に生まれたと紹介。3歳の時に父を亡くし、母・ふみさんは若くして大病を患い、母と兄との母子3人の生活は困窮を極めた。中2で野球を始めたが、お金がなくてユニホームが買えず、1人だけランニング姿。グローブも友達に借り、海水を入れた酒瓶をバット代わりに素振りをしていたという。
成績優秀だった兄・嘉明さんは、大学に行くつもりだったが、弟を高校に行かせるお金がないことを知ると、母に直談判。「高校に行かせてほしい。自分は大学進学を諦めて働く」と訴えた。そのおかげで野村氏は高校に進学でき、南海ホークスに入団できた。嘉明さんは就職し、野村氏の学費も支えたという。
しかし、沙知代さんとの不倫スキャンダルが発覚し、嘉明さんは激怒。「妻子ある身で、不倫。妻と子供を捨てるなんて自分勝手な行動は言語道断」という手紙を送り、野村氏からの電話にも取り合わなかった。以来、約40年間、疎遠になっていたという。
今回、故郷・京都で再会した2人は「落ち着いたか」(嘉明さん)、「年取ったなぁ」(野村氏)と互いに声をかけあった。ぎこちない空気が流れたが、嘉明氏が「アドバイスが逆に沙知代さんに恨まれることになって。結婚に反対したということで、非常に申し訳なく思ってます」と詫びた。弟を支える沙知代さんの姿をテレビで見て、結婚に反対したことを謝りたいと思っていたという。
その言葉を聞いた野村氏は「今、あの世で喜んでるよ。相当、兄貴と沙知代さんの間には誤解が多かったと思うんで。あの世に行く前に本当の話ができてよかった。長生きしてよ」としみじみと語った。