“山口メンバー”に違和感「ひねって考えた結果」…報道アナが解説「ソロだったら」
大阪・毎日放送(MBS)のアナウンサー24人が出演し、「言葉」をテーマに奥深い意味などを探究する特番「コトノハ図鑑」(5月11日、深夜0・20)の収録が28日、大阪市の同局で行われた。
終了後の会見では、最近多用されている「言葉」として、TOKIO山口達也(46)の事件報道で「山口メンバー」との呼称が使われている理由を問う質問が出た。
報道番組「VOICE」のキャスターを務める西靖アナウンサー(46)は、なぜ「さん」でも「容疑者」でもないのかと聞かれると、報道する際は「容疑の程度や、書類送検なのか逮捕なのか、あるいは和解成立の有無」など、ケースごとの判断になると説明。
「今回のような、書類送検で和解が成立しているケースでは、一般人であれば名前は出ず『40代・男性・会社員』などとするのが通例」だという。ただし「社会的影響力が大きい方は、名前が出ます。しかし、『容疑者』とすると少し人権に配慮が足りないのではないのかとなる。かと言って『さん』『氏』をつけると敬称になる」との事情を説明し、山口のケースは「ひねりにひねって考えた結果が『メンバー』です」と解説した。
西アナは「仮に彼がソロだったら、どう呼んでいたのかは分かりません」とした。
過去には芸人が起こした事件で「○○司会者」と呼んだ事例があったことも明かした。
今回の報道で「容疑者」としている新聞もあることを挙げ「これも間違いではないと言えます」とも。
また、芸能人の起こした事件で、状況によっては敬称を使用することもあり得るとし、「被害者の有無、どの程度の被害があったのか、示談の有無なども総合的に勘案し、敬称か、容疑者か、はたまた中間地点で新しいワードを考えつくか、になります」とした。
個人的には「正直、僕らも違和感があります」と明かした。今後、1人で活動している歌手や芸人など、別呼称がつけにくい立場の人物に、同様のケースが生じた場合を聞かれると「是非、事件が起こらないことを祈っています」と語った。