TOKIO4人 山口の「席がそこにあるのであれば」発言にそろって嫌悪感
TOKIOの山口達也(46)が強制わいせつ容疑で書類送検され、起訴猶予処分となったことを受け、メンバーの城島茂(47)、国分太一(43)、松岡昌宏(41)、長瀬智也(39)の4人が2日、都内で涙の謝罪会見を行った。
リーダー・城島は4月30日の5人初会談で、山口から土下座で退職願を受け取ったことを告白。ジャニー喜多川社長(86)の了承を得た上で、退職願を受理するか態度は保留した。グループ解散、山口の脱退などの選択肢に、4人も答えを出せずにいる。
当面は4人体制で活動を継続することになったTOKIOだが、未来はまだ見えない。
TOKIOの音楽の要・ベースを欠いたことにより今後の音楽活動は白紙となり、来年の25周年の計画も撤回した。23年間ともに走ってきた仲間の不祥事に心が揺れ動き、戻りたいと願った山口を非難する一方、「辞めたい」と退職願を預けた山口に引導を渡すことはできなかった。山口を兄と慕う松岡昌宏は身を引き裂かれる思いに、会見で号泣した。
ジャニーズ事務所の事件性のある事案で、当事者以外のメンバーが会見するのは初めて。1時間半の間に4人は、被害者や関係者への謝罪を繰り返し、山口の背信に相次いで厳しい言葉を投げかけた。中でも感情を高ぶらせたのは、幼い頃から山口を兄のように慕っていた松岡。悔しさ、怒り、失望、悲しみ…さまざまな思いがこもった涙を何度も拭い、鼻をすすった。
山口が先月26日に開いた会見で「席がそこにあるのであれば」とTOKIO復帰を願った姿には、そろって嫌悪感を示した。グループ解散も辞さない覚悟の松岡は、「あの時の彼は自分が崖っぷちでなく、崖の下に落ちてるのに気づいていなかったと思う」とあきれた。
リーダーの城島は「助けを求める心の声が出ちゃったのかな」とおもんぱかりつつ、「不起訴になりましたが、罪が消えることはございません。記憶にずっと残る」とくぎを刺した。
事件発覚後初めての発言となった長瀬は、「大人として1人の男として、決して許されることではありません」と断罪。インターネットでは“被害者探し”が横行しているが、「被害者の方のことを責めたり、特定するような人が出ないことを心から願ってます」と訴えた。
国分はMCを務めるTBS系情報番組「ビビット」(月~金曜、前8・00)で連日、山口のニュースを伝えており、「ここ数日、複雑です」と話す。長年苦楽を共にしてきた仲間に対して、「心の片隅で、手を差し伸べてしまいそうになります。いけないことと分かってますが」と情けを捨て切れないことを打ち明けていた。