【記者の目】TOKIO “弟”を“家族”を泣かせた山口達也…口惜しい
TOKIOの山口達也(46)が強制わいせつ容疑で書類送検され、起訴猶予処分となったことを受け、メンバーの城島茂(47)、国分太一(43)、松岡昌宏(41)、長瀬智也(39)の4人が2日、都内で涙の謝罪会見を行った。
リーダー・城島は4月30日の5人初会談で、山口から土下座で退職願を受け取ったことを告白。ジャニー喜多川社長(86)の了承を得た上で、退職願を受理するか態度は保留した。グループ解散、山口の脱退などの選択肢に、4人も答えを出せずにいる。
◇ ◇
松岡が会見中、涙で顔をくしゃくしゃにしているのを見て、“弟”にこんな顔をさせる山口が情けなかった。松岡は山口を「あにい」と呼び、幼い頃から慕っていた。記者と話すときも「ウチの山口がさぁ」「あにいが…」と、山口がいかにスゴイかをよく話してくれた。
事件では山口と酒の関係もクローズアップされた。
デイリースポーツの連載コラムでも「サーフボードとバイクをズラッと並べて、それを眺めながら酒を飲むのが幸せ」とは話していたが、酒癖が悪いイメージはない。酒席をともにしても、量は飲むものの全く乱れなかった印象がある。
2015年10月まで連載の取材で定期的に会っていたが、「最近飲みに行ってる?」と聞いても「全然行ってないよ。朝の番組が始まってから全く行かない。休日はサーフィンかキックボクシング」と話し、健康的な生活を送っていると思っていた。よく「同年代を元気づけたい」という夢も語っていた。
11年の無免許事件の時は、会見後に電話をくれ、「ゼロから頑張ります」と泣きながら話していた山口。離婚後も「大丈夫。子供にも会えてるから」と電話をくれた。
目の前にあることにひたむきな山口のイメージは「子供のまま大人になってしまった人」。
“親”であるジャニー社長、“家族”であるメンバーを泣かせ、夢を手放さなければならない愚行を、なぜ…。口惜しい思いは消えない。(芸能デスク・元ジャニーズ担当=原田智恵)