おちもり「漫才新人賞」優勝 月収1万2千円…賞金10万円に歓喜

「平成30年度漫才新人大賞」で大賞に輝いたおちもりの森佳樹(左)と越智悠介=東京・国立演芸場
「平成30年度漫才新人大賞」で大賞に輝いたおちもりの森佳樹(左)と越智悠介=東京・国立演芸場
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 「平成30年度漫才新人賞」の決勝大会が4日、東京・国立演芸場で行われ、予選を通過した8組の中から「おちもり」が大賞に輝いた。同賞は漫才協会所属で芸歴20年未満の漫才師が対象。今年で16回目を迎え、過去にはナイツやハマカーンなどが大賞を受賞している。

 「おちもり」は結成6年目を迎えた大阪出身の越智悠介(25)と鹿児島出身の森佳樹(28)のコンビ。芸人としてのテレビ出演経験はなく、収入は月1万2000円だという。M-1にも2回挑戦している。決勝では「農民」を「ユーミン」と言い間違えるネタなどで笑いを取り、僅差で賞金10万円を手にした。

 越智は「最高にうれしい。賞金の10万円は大きいです。帰りの電車賃が500円しかないので、まず1万円をパスモにチャージします」と明かした。一方の森も「優勝なんて思ってもみなかった。まだ信じられない」と言いながら、賞金の使い道には「リアルに家賃(4万7000円)が1カ月滞っているので、これで…」と正直に打ち明けた。

 今後の目標を越智は「ここがスタートライン。事務所に入って、お笑いで食べていけるようになるのが当面の目標」といえば、森も「ナイツさんに負けないような漫才師になりたい。これからです」と気持ちを引き締めていた。

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