絵本作家・加古里子さん死去 だるまちゃん、からすのパンやさんシリーズ
絵本作家の加古里子(かこ・さとし)さんが2日、92歳で亡くなったことが7日、分かった。かこさとし公式HPで発表された。葬儀はすでに親族のみで自宅で執り行われ、偲ぶ会については「偕成社様、小峰書店様、福音館書店様の3社合同主催で開催予定です」とした。
HPには「この9年あまり、持病の加療をしながらも、皆様のお陰で92歳まで生涯現役で創作活動を続けられましたことを感謝しております」と、病気と闘いながら執筆していたことを説明。
ファンからの応援で「92歳を記念しての『遊びの四季』『過去六年間を顧みて』を出版できましたことを加古は大変喜んでおりました」と最近の様子を伝え、「いただいたお手紙にお返事が滞ってしまいましたことを気にかけ、亡くなる前日までファンレターの読み上げを聞き、仕事のことを口にしておりました」とつづった。
加古さんは東大工学部卒。絵本「からすのパンやさん」「だるまちゃん」「てんぐちゃん」「どろぼうがっこう」シリーズなどが、時代を超えて子供たちに大人気を博するロングセラーとなった。