宝塚雪組「凱旋門」前夜祭 18年前のスミレコードぎりぎりの事故発覚か
18年ぶりに再演される宝塚歌劇団雪組公演「凱旋門」の前夜祭が7日、兵庫・宝塚大劇場で行われた。2000年の初演で主人公ラヴィックを演じた轟悠(とどろき・ゆう)が再び当たり役に挑戦。初演時に二番手だった女優の香寿たつきと、ヒロインのジョアンを演じた月影瞳が思い出話に花を咲かせた。
物語は第2次世界大戦前夜のパリが舞台。雪組トップスターの望海風斗(のぞみ・ふうと)がストーリーテラーでもあるドアマンのボリスを、同トップ娘役の真彩希帆(まあや・きほ)がジョアンを演じる。18年前と同じ役に挑む轟は「自分でハードルを上げてしまってる部分もある。さらに感動する舞台にしたい」と意欲。また冒頭シーンをダイジェストで演じた望海も「私自身も興奮しているけど、初演を大切にしてしている方に見ていただければ」と笑顔を見せた。
また初演時の名場面の一つである、ラヴィックとジョアンの手で口元を覆い隠さないキスシーンがスクリーンに映し出されると、会場からはため息が漏れた。触れるか触れないかのシーンに、香寿が「本当にキスしたことは?」と思わず質問。轟は「なかったよ」と即答するも、月影が「当たりましたよ!」と異義を唱え、出会い頭の“事故”が起きてしまったことを告白した。すると轟も思い出したのか「…すみません」と苦笑い。ファンからも大きな笑い巻き起こった。また同じシーンを轟と真彩が稽古するときは、望海が“見届け人”となっていることも楽しげに明かした。
宝塚大劇場は6月8日~7月9日、東京宝塚劇場は7月27日~9月2日。