仮面女子の猪狩ともかの事故 家族が湯島聖堂側と補償協議中
今年4月、都内で歩行中、強風で倒れてきた看板が直撃し、負傷していたアイドルグループ・仮面女子の猪狩ともか(26)が、脊髄損傷による両下肢麻痺(まひ)のため、今後は車椅子での生活を余儀なくされることが7日、分かった。猪狩は同日、自身のブログで現状を明かした上で、今後も仮面女子として芸能活動を継続し、作詞や出版などを手掛ける意欲を示した。
猪狩は、都心で最大瞬間風速12メートル超の強風が吹き荒れた4月11日、文京区・湯島聖堂付近を歩いている際に、吹き飛ばされた同聖堂の、縦2・8メートル、横3・8メートルの木製案内板が腰を直撃。案内板の下敷きとなった。
所属事務所はデイリースポーツの取材に応じ、猪狩をバックアップする具体的な方策を明かした。
まず、スタッフ全員が身障者のケアを学び、車いすでもメンバーと一緒に遠征できるような専用の福祉車両を購入することを表明。本人が希望している作詞や出版へ向けても、曲を用意し始めるなど、すでに動き始めているという。
今後は、ステージでのパフォーマンスは難しいものの、映像作品への仮面女子メンバーとしての出演も予定。退院後に、ファンの前であいさつをする機会を設けることも明らかにした。
湯島聖堂側との補償等についての話し合いは猪狩の家族が行っており、「まだ具体的な進展はないと聞いています」とした。