吉岡里帆 涙止まらず「思い出多すぎて…」“育ての親”小笠原明男さん通夜で号泣
8日に大腸がんのため亡くなった芸能事務所「エー・チーム」の代表取締役社長、小笠原明男さん(享年62)の通夜が11日、東京・青山葬儀所でしめやかに営まれ、芸能関係者ら約2000人が参列した。女優の吉岡里帆(25)は、自身をブレークに導いた“育ての親”を失い「本当のお父さんみたいな人なので…」と号泣。小笠原さんがマネジャーを務めていた俳優の石田純一(64)らも涙ながらに故人をしのんだ。
吉岡は体を震わせ、事務所スタッフに支えられるほどの憔悴(しょうすい)ぶり。言葉は簡単には出てこなかった。「思い出が多すぎて…本当にすいません。いいところをちゃんと伝えたくて」。何度も中空を見つめながら、必死に小笠原さんのことを伝えようとした。
吉岡は2012年末から「エー・チーム」に所属。自身が15年にNHK連続テレビ小説「あさが来た」でブレークを果たす一方、小笠原さんは3年前にステージ4の大腸がんが見つかり、闘病を続けていた。病床でも吉岡の渡したお守りを「絶対に元気になるよ」と肌身離さず持っていたという。
「本当のお父さんみたい」と慕う恩人の死に、吉岡は流れ落ちる涙をハンカチで拭き「私の頑張れる源みたいな人だったので、今もよく分からなくて…」と、まだ現実感がない様子。「やさしくて、人情がいっぱいで、お客さんのことばかり考えている人だったと書いて下さい」と言葉を絞り出した。
不遇時代に小笠原さんがマネジャーだった石田は「最初からスター性のある、楽しい男でした」と回顧。年明けにお見舞いに行ったのが最後の対面となり、真っ赤な目に大粒の涙をためた。
今日12日の告別式では、岩城滉一(67)らが弔辞を読み、小笠原さんを送り出す。