宮崎駿監督、大粒の涙 盟友・高畑勲監督お別れの会で「ぱくさんのことを忘れない」

 肺がんのため、4月5日に亡くなった映画監督・高畑勲監督(享年82)のお別れの会が15日、東京・三鷹の森ジブリ美術館で営まれ、盟友である宮崎駿監督(77)が参列した。

 祭壇には、温かみのある草花たちの中でほほ笑む高畑監督の遺影が飾られた。

 宮崎監督は開式の辞で「ぱく(高畑勲監督)さんは95歳まで生きると思いこんでいた。そのぱくさんが亡くなってしまった。自分にもあまり時間がないんだなと思う」と告白。9年前に共通の主治医から「友達なら高畑監督のたばこをやめさせなさい」と言われたことを明かし、禁煙するように促していたという。「僕は(たばこをやめた)ぱくさんの近くにわざとたばこを吸いにいった。『良い匂いだと思うよ。でも全然吸いたくなくなった』とぱくさん。彼の方が役者が上だったのであった。やっぱり95歳まで生きる人だなと本当に思いました」と前置き、初めて言葉を交わした日のこと、共に戦った若き時代ことを懐かしそうな顔をして話した。

 開式の辞の最後には「ぱくさん。ぼくらは精いっぱいあの時、生きたんだ。膝を折らなかったぱくさんの姿勢は僕らのものだったんだ。ありがとう。ぱくさん。55年前に…、あの雨上がりのバス停で声をかけてくれたぱくさんのことを忘れない」と大粒の涙を流し、声を詰まらせながら故人をしのんだ。

 式には、女優・宮本信子(73)や瀧本美織(26)らも参列。午後2時からは同所にて一般の献花の時間も設けられている。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス