宮崎駿監督の開式の辞にネットも感涙「2人の青春がありありと…」
肺がんのため、4月5日に亡くなった映画監督・高畑勲監督(享年82)のお別れの会が15日、東京・三鷹の森ジブリ美術館で営まれた。祭壇には、温かみのある草花たちの中でほほ笑む高畑監督の遺影が飾られた。
開式の辞としてマイクの前に立ったのが、高畑監督の盟友・宮崎駿監督。55年前に、練馬行きのバスを待っていた宮崎監督の前に現れた高畑監督との初めての出会い、一緒に東映動画労働組合で、夜を徹してさまざまな作品のことを語り合ったこと、健康を気遣い、たばこをやめて欲しいと頼んだことなどを明かすと「ぱくさん。ぼくらは精いっぱいあの時、生きたんだ。膝を折らなかったぱくさんの姿勢は僕らのものだったんだ。ありがとう。ぱくさん。55年前に…、あの雨上がりのバス停で声をかけてくれたぱくさんのことを忘れない」と大粒の涙を流し、声を詰まらせながら故人をしのんだ。
このあいさつにネットも感涙。「宮崎監督の言葉の力に圧倒された」「文面だけで涙が出る」「出先でうっかり読んでしまったのがまずかった…泣いた」「宮崎監督の中の、55年前の高畑勲監督との出会いの鮮明さ…」「2人の青春がありありと描かれていた」「涙なしには読めない」など感動の声があがっていた。