星組新人公演 天華えま、3度目主演も間合いに苦労「死ぬ気で頑張りリベンジを」
宝塚歌劇団星組新人公演「ANOTHER WORLD」が15日、兵庫・宝塚大劇場で行われ、天華(あまはな)えまが3度目の主演を果たした。落語の『地獄八景亡者戯』や『朝友』などをモチーフにしたミュージカル。天華は、恋患いの末に“あの世”に行ってしまった大坂の両替商の若旦那・康次郎を、緩急自在に演じた。
落語が元になっているだけに、通常の芝居よりもセリフが多いのが特徴。新人公演には難しい演目となった。「本当に間合いが難しい。1人のときと仲間が増えたとき、それぞれ違う。テンポが大変でした」と振り返った。本役のトップスター紅(くれない)ゆずるには、ギリギリまで質問し、吸収に努めた。だが「紅さんの100分の1もできなかった。東京公演まで、死ぬ気で頑張り、リベンジしたい」とさらなる進化を誓った。
その一方で『御霊(みたま)の触れ合い』というセリフを引き合いに出した天華。「お客さまと御霊が触れ合えたかな。いつもはできないことも、お客さまの反応のおかげで上手くできたところもあった」と無事に終え、ホッとした様子も見せた。
またヒロインの星蘭(せいら)ひとみは東京出身。「第1に日本物の所作が難しかった。次に言葉が…教えていただいても、何が違うのかがわからない」と船場言葉に苦労したことを明かした。「でも私も天華さんと一緒に、東京公演まで死ぬ気でやります」と宣言した。