柳家小三治も悲痛…高畑勲さん 最後の外出は落語会「つらそうだった」

 「火垂(ほた)るの墓」や「アルプスの少女ハイジ」など数々の名作を手掛け、4月5日に肺がんのため死去したアニメーション映画監督の高畑勲(たかはた・いさお)さんの「お別れの会」が15日、東京・三鷹の森ジブリ美術館で営まれ、山田洋次監督(86)ら約1200人の関係者が参列した。

 高畑さんが最後に外出したのは3月13日、この日の会場・ジブリ美術館で行われた落語家・柳家小三治(78)の落語会だった。小三治は「つらそうだった。客席にはおいでになったけど、体を起こせなかったんでしょう。客席の上の方で体を横にして…。そんな思いまでして来てくれたのかと」と寂しそうに話した。高畑さんの体調がすぐれず、落語会を訪れる際に恒例だった終演後の対面もかなわなかったという。

 小三治は高畑さん監督の「ホーホケキョとなりの山田くん」(99年)で、俳句を朗読したが、「(高畑さんは)思ったよりしつこいなと思ったりした」と振り返った。

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