藤井六段 史上最年少で七段昇段…加藤九段も祝福「見事」
最年少棋士の藤井聡太六段(15)が18日、大阪市の関西将棋会館で行われた竜王戦ランキング戦5組準決勝で船江恒平六段(31)を破り、同日付で七段昇段を果たした。本戦入りをかけた5組決勝は6月5日に行われる。
藤井新七段は、これまでの加藤一二三九段(78)が持っていた17歳3カ月での七段昇段記録を大幅に上回り、15歳9カ月で達成した。記録を破られた加藤九段は「15歳にして早くも高段者の域に達したことは見事の一字に尽きます」と祝福。「その類稀なる才能と豊かな探究心、絶えざる情熱を以て、いまだ誰もみたことのない景色を我々にみせてくれることを楽しみにしております」とエールを送った。
藤井七段が今年中にタイトルに挑戦する可能性があるのは竜王戦など3棋戦。王座戦ではすでに本戦ベスト8入りを決めており、7月にもタイトル挑戦者に決まる可能性が残っている。竜王戦はこの日の勝利でランキング戦で決勝に進出し、棋王戦も6月1日に予選決勝を行う。