星由里子さん 最期は夫に抱きかかえられ…肺がんステージ4だった
映画「若大将」シリーズのヒロイン役などで人気を博した女優の星由里子(ほし・ゆりこ、本名清水由里子=しみず・ゆりこ)さんが、16日に心房細動と肺がんのため京都市の病院で死去したことが18日、分かった。74歳。東京都出身。葬儀・告別式は親族のみで営まれる。後日お別れの会を開く予定。
京都市内にある星さんの自宅には、親族らが弔問に訪れた。対応した夫の清水正裕さんは「7日から入院し、16日の夜、私たち家族がみとりました」と話した。
正裕さんによると、星さんはこれまで2度、心臓の手術を受けており、4月5日が2度目の手術だった。手術のための検査の過程で肺がんが見つかり、精密検査の結果、今月2日にステージ4と告知されたという。それまで肺がんの自覚症状はなく、正裕さんは「本当に急でした」と話した。
「16日の夕方も、病室で夕食のカレーを一緒に食べた。妻は『喉が通りづらい』と言いながらも、3さじほど食べてくれた。(亡くなったのは)その夜でした」と最愛の妻の最期を振り返った。夜に10分ほど息苦しい状態が続き、正裕さんが抱きかかえるように支えた状態で息を引き取ったという。
心臓手術の療養などを考慮して4、5月は仕事を入れていなかったが、星さんは死の直前まで仕事の話をするなど、復帰への意欲を持ち続けていたという。