津川無念、朝丘さん臨終に間に合わず

津川雅彦
朝丘雪路
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 俳優、歌手、舞踊家とマルチに活躍した朝丘雪路(あさおか・ゆきじ、本名加藤雪江=かとう・ゆきえ)さんが4月27日に死去していたことが19日、分かった。82歳。東京都出身。葬儀・告別式は近親者で行った。死因は不明。アルツハイマー型認知症のため療養していた。

 所属事務所関係者によると、朝丘さんは別居していた夫で俳優の津川雅彦(78)と3年半ほど前から再び一緒に暮らすようになっていた。津川は家事を手伝ってくれていた女性とともに朝丘さんを介護していた。

 朝丘さんは、亡くなる前々日の4月25日までは食事も普段通り食べており、体調に大きな変化は無かったという。前日の26日には食欲が少し減っていたが、やはり大きな変化は無かった。亡くなった27日の朝も普段と変わらぬ様子だったが、その後、高熱が出るなど容体が急変した。

 津川はいったんは仕事に向かうため家を出たが、途中で女性からの知らせを受けた。女性にかかりつけの医師と娘で女優の真由子(44)を呼ぶよう指示。自身も急いで自宅に引き返したが、家に着いた時にはすでに朝丘さんは息を引き取っていたという。真由子も、臨終には立ち合えなかった。

 通夜・葬儀は家族葬で営まれ、すでに納骨を済ませた。津川は過去にテレビのトーク番組で18回の入院と13回の手術を繰り返していたことを語るなど、自身が病気がちだっただけに、妻に先立たれたことにショックを受けているという。ただ、真由子に朝丘さんの介護を任せずに、自身で送り出すことができたことについては胸をなで下ろしているという。

 津川と朝丘さんはおしどり夫婦として知られていたが、2008年、津川が玩具事業で6億円もの負債を抱え、その返済のために、世田谷の朝丘名義の自宅を売却したことをきっかけに別居した。月に何度かは食事をするなど、“卒婚”の形となっていたが、朝丘さんの体調などを考慮し再び一緒に暮らしていたという。

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