是枝監督「万引き家族」でカンヌ最高賞パルムドール受賞「映画作り続ける勇気もらった」
「第71回カンヌ国際映画祭」の授賞式が日本時間20日(現地時間19日)にフランスで行われ、コンペティション部門に出品されていた是枝裕和監督(55)の「万引き家族」が最高賞となるパルムドールを受賞する快挙を成し遂げた。日本人が受賞するのは1997年の今村昌平監督作「うなぎ」以来21年ぶり。日本映画の受賞は是枝監督の「そして父になる」の審査員賞以来5年ぶり。
是枝監督は壇上で「さすがに足が震えています。この場にいられることが本当に幸せです。そしてこの映画祭に参加するといつも思いますが、映画を作り続けていく勇気をもらいます。そして、対立している人と人を、隔てられている世界と世界を映画がつなぐ力を持つのではないかという希望を感じます」と感激のスピーチ。
そして、「今回みなさんにもらった勇気と希望をまず、ひと足早く戻ったスタッフとキャストに分かち合いたいですし、作品が選ばれたにもかかわらず、ここに参加できなかった2人の監督たちとも分け合いたいですし、これから映画を作り、ここを目指す若い映画の作り手たちとも分かち合いたいと思います。ありがとうございます」と続けた。
作品は犯罪でしかつながれなかった家族を描いており、リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、樹木希林、子役の城桧吏、佐々木みゆらが出演している。