落語家の桂文枝（７４）が２０日、４月２７日に８２歳で亡くなった朝丘雪路さんを「不世出の女優さんだと思います」と悼んだ。所属事務所を通じて報道各社に「雪路さん、突然のお別れを告げなければならないなんて寂しすぎます」とコメントを寄せた。

　朝丘さんと舞台やテレビ番組などでたびたび共演。舞台では、５年間ほど夫婦役を演じたという。「（前名の）三枝ちゃんと呼んでいただき、慣れない舞台を丁寧に教えていただいた上に、こちらのアイデアも、すべて取り入れてくださいました。懐が深く、優しくて、明るい芝居の先生のような存在でした」と朝丘さんとの共演を振り返った。「歌も踊りもお芝居も、お芝居も新派ゆずりですから、なんでもござれの女優さんで、華やかで、お上手で…。不世出の女優さんだと思います。もうお会いできないと思うと、淋しくて、悲しくて」と悲痛な胸の内をつづった。

　文枝は「ほんとによくしていただきました」と感謝し、「舞台の場面の１つずつ、胸に秘めて、忘れないでおきます。ありがとうございました。合掌」と天国の朝丘さんに語りかけた。