歌手の西城秀樹さん、女優の星由里子さん、朝丘雪路さん…。昭和の芸能史で輝いたスターの死が５月１７日から１９日にかけて３日連続で報じられた。その３人と接点のあった俳優で歌手の仲雅美は２１日、デイリースポーツの取材に対して「もう（そういう状況が）むちゃくちゃだから…」と頭を抱え、故人との思い出を吐露した。

　１９７４年公開の映画「愛と誠」で西城さんが演じた太賀誠のライバル・岩清水弘にふんしたのが仲だった。歌手としても７０年代前半にヒット曲を連発した仲は「西城さんとは歌の時期でかぶっていて、テレビの歌番組でしょっちゅう一緒でした」と振り返った。

　星さんとは、前夫である脚本家・花登筺さんが主宰する劇団で接した。「劇団では７年間一緒で夫婦役もやった。都内にあった花登さんの家に初めて行った時のこと。新婚ほやほやだった星さんに『どじょう、いただいたから食べていきなさいよ』と言われました。お手伝いさんも帰っていた遅い時間だったので、星さんが作ってくれたことを覚えています」と懐かしんだ。

　西城さんと星さんはいずれも１６日午後１１時過ぎに死去。西城さんは１７日に、星さんは１８日に訃報が流れた。

　朝丘さんとは日本舞踊・深水流の同門であり、舞台も共にした。「雪江さん（本名）とは、僕がやりたかった芝居と踊りが入る舞台でご一緒させて頂き、すごくありがたかった。最後にお会いした時には『また、明治一代女みたいな舞台やろうよ』と気丈に振る舞われていたが、その後くらいから、ちょっと様子がおかしいなと気になっていた。でも（付き合いが）近いので突っ込んで聞けなかった」と残念がった。

　朝丘さんは４月２７日に死去していたことが１９日に報じられた。