第７１回カンヌ国際映画祭で是枝裕和監督（５５）の「万引き家族」（６月８日公開）が「パルムドール」を受賞し、是枝作品に出演した俳優からは２１日も称賛と祝福の声が相次いでいる。

　２００４年に「誰も知らない」で男優賞に輝いた柳楽優弥（２８）は、「改めて尊敬の気持ちでいっぱい」と祝福。１３年の審査員賞受賞作「そして父になる」で主演を務めた福山雅治（４９）も２０日に「是枝監督が遠い人になっちゃって寂しさを感じるくらいすごいです」とコメントした。

　１５年のカンヌ出品作「海街ｄｉａｒｙ」に出演した広瀬すず（１９）は「またいつかご一緒させていただけるように頑張ろうと思いました」。１６年のカンヌ「ある視点」部門出品作「海よりもまだ深く」主演の阿部寛（５３）も「いつかこの賞を取れると思っていました」と感激。

　昨年のベネチア国際映画祭に出品作「三度目の殺人」に出演した役所広司（６２）は「映画と真剣に向き合ってきたからこそ、素晴らしい賞が歩み寄ってきた。日本映画の誇りです。早く劇場で見たい」と期待を込めた。