野口健氏、栗城さん登山方法心配していた 単独無酸素に「遭難が遠くない将来に…」
登山家の野口健氏が22日、ツイッターを更新し、エベレスト下山途中に低体温症で亡くなった栗城史多氏について「大好きな仲間が逝ってしまった。無念の一言に尽きる」と悲しみをつぶやいた。
野口氏は20日にヒマラヤから帰国したばかり。22日放送のTBS系「ビビット」では、4月下旬に栗城さんとエベレストのベースキャンプでも対面していたと明かしていた。
野口氏はツイッターで「引くに引けない状況まで自身を追い込んでしまったのだろう」と栗城氏の立場、状況を思いやり「また1人、大好きな仲間が逝ってしまった。無念の一言に尽きる。とてつもなく寂しい」と悲しみをつぶやいた。
野口氏は「ビビット」のインタビューにも応じ「冒険することによって、多くの苦しんでいる人達に対して夢を持つことの素晴らしさを伝えたいと彼はずっと言っていた」と栗城さんの思いを伝えた。
だが、栗城さんがこだわった「単独無酸素登頂」については「そのスタイルを変えずに冒険を続けていれば、いずれ山で遭難することが遠くない将来に訪れるんだろうなとは感じたし、身近な人達もそれを感じていた」と心配していたという。
先月下旬にベースキャンプで会った際も「体調を崩して、直前まで高熱を出してゲッソリしていた。今まで山ではお互い結構しゃべりましたけど、今回は口数が少なかった」と本調子には見えなかったと明かしていた。