DA PUMP新曲の「ダサさ」にネット騒然!違和感ジャケットに最先端ダンス

 7人組ダンス&ボーカルグループ・DA PUMPの3年半ぶりとなるシングル「U.S.A.」(6月6日発売)が“ダサい”をキーワードに異色の盛り上がりを見せている。高いダンス技術とボーカル・ISSA(39)の歌唱力が評価されるデビュー20周年の実力派が、92年リリースのユーロビート曲をリメーク。CDジャケットやダンス、歌詞が“ダサかっこいい”と珍しい方向へ話題だ。どんな戦略があったのか-。狙いを聞くと、違和感を生む新旧の化学反応があった。

 DA PUMPの新曲が「ダサい」を合言葉に注目されている。5月7日にジャケット写真が公開されると、メンバーが着ている何とも言えぬファッションやポージングにSNSがざわついた。

 同10日に動画サイトでMVを解禁。“ダサかっこいい”踊りと、「カモン、ベイベー、アメリカ」を連呼する、何を言いたいのか分からないシュールな歌詞の世界観が「中毒になる」と盛り上がり、MVは公開3日で50万回再生を突破した。

 「ダサい」と「癖になる」を両立させた楽曲は、過去と未来のいいとこ取り。曲自体は90年代のユーロビート曲がもとで、リバイバルブームの後押しを背景にしている。

 昨年、荻野目洋子(49)の「ダンシング・ヒーロー」が再フィーバー。バブルブームが再来しており、作詞のshungo.氏によると、歌詞にも懐かしい時代の質感を込めたという。

 同氏は「詞中の『アメリカ』とは、古きよき時代にさかのぼった、時代のフェンスの向こうに見えた“憧れ”の暗喩なのかも」と説明。連呼する国名には、アメリカ文化への憧憬(しょうけい)が強かった時代の空気感を投影しているという。

 一方、ダンスは最先端。メンバーが“いいねダンス”と名付けた、サビで親指を立てる踊りは、米ラッパーが17年にはやらせた「SHOOT DANCE」と呼ばれるもの。米エンゼルスで活躍する大谷翔平投手(23)が、本塁打後にチームメートと踊るなど世界的な流行になっている。

 新旧の融合で違和感を生み、配信開始を1週間早い30日に前倒しする大反響。ISSAは「うれしいの一言。信じ続けて今のメンバーと活動させてもらえて本当によかったです」と喜んでいる。

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