教育評論家の尾木ママこと尾木直樹氏が２３日、ブログを更新し、たった１人で日大アメリカンフットボール部員を会見させた日大側に対し「同じ大学人として考えられません！」と怒りをにじませた。

　尾木ママは定年退官するまで法大で教鞭を取っていたこともあり、今回の大学の対応には怒り心頭。「日大は本当に教育機関なのでしょうか！」というタイトルでブログを更新すると、会見に大学関係者が誰もいなかったこと、会見会場が大学とは無関係の場所だったことから「大学は例え問題を起こした学生だとしても、１００パーセント切り捨てているのと同じではないでしょうか」とバッサリ。

　また内田正人前監督を始めとする部の首脳陣に対しても「野蛮な勝利至上主義の人達の集まりに堕落しているのですはないのかー心配になります」（原文まま）とつづり、部だけではなく学生部、体育局、相談室まで指導、援助の手を差し伸べないことに「同じ大学人して考えられません！」とした。

　また今回の問題が起こった背景に、内田監督が部だけではなく、常務理事として大学全体に影響力を与えていることも挙げ「要職、人事部長で権力を握っているために日大全体を機能不全に陥らせているのでしょうか」と指摘。今後は人事の一新や第三者機関の設置などが必要と訴え、日大側には「全国の日大生、日大付属の高校生、或いはＯＢの為にも、教育機関としてのプライド、しっかり取り戻して欲しいです」と呼びかけた。