学校法人・森友学園の補助金詐取事件で、詐欺罪などに問われている前理事長籠池泰典被告（６５）と妻の諄子被告（６１）が２５日夕、昨年７月に逮捕されて以降、約１０カ月勾留されていた大阪拘置所から保釈され、夜に会見を開いた。

　「やっと出してもらえました。３００日入っておりました。国策勾留であると認識している」と籠池節は健在で、自身の逮捕後も、政界で全く森友問題が収束していない現状を「今出てきましたが、何も変わってない。何なんだこの１年は」と皮肉った。

　森友学園への国有地売却を巡る決裁文書の改ざん問題に関して「ああいう文書は国民の財産でしょう。国民のサーバントである国家公務員が書き替えたというのは、絶対にしたらいけないことです。間違っている。国民に対する背信です！」と批判した。

　現状、公文書書き替え問題が、不起訴となりそうな見通しであることに「それは…神風が吹いてないということです、神風が吹いてない」と述べた。