帰って来た籠池節 安倍首相に君子の道説き、保釈で一句「吉田松陰先生の志を!」
学校法人・森友学園の補助金詐取事件で、詐欺罪などに問われている前理事長籠池泰典被告(65)と妻の諄子被告(61)が25日夕、昨年7月に逮捕されて以来、約10カ月勾留されていた大阪拘置所から保釈された。夜に開いた記者会見では、衰え知らずの籠池節をうならせた。
◆冒頭
「皆さん、こんばんわ。お久しぶりでございます。10カ月入っておりまして、えらいもんで、どうも足腰が立たなくなってます。それでいて、しっかり発声はできている。この声を持ってお話しさせていただきたい」
◆自身の逮捕、起訴に
「国策勾留であると認識している」「どうも検察と示し合わせた、松井維新の政治カムフラージュで、府民の目をあざむき、元凶を隠された」
◆昨年の国会の証人喚問での主張に
「虚言はございません」
◆今後に向けて
「私はこれから活躍をさせていただくつもり。小学校の建設もあきらめておりません」「吉田松陰先生の志を持って進ませていただく」
◆お伝えしたいこととして
「今日の朝、ちょっと句が出て参りました。『早朝の志をうる初夏の風』。出ておりましたので、お伝え申しあげます」
◆安倍首相に
「しっかり本当のことを、しっかり対応されるがよろしかろう。為政者は、本当のことは本当だと、そうでないならそうでないと、正々堂々と伝達報告するべきものではなかろうかと思います」
「貞観政要という唐の太宗が書いてます。『君子たる道は、先づ百姓に存すべし』。分からん人は調べてください」
◆勾留中の世間に
「今出て来ましたが、なんにも変わってない。就職が98%になったのは結構なことだが、なんなんだこの1年は」
◆森友文書改ざん問題の不起訴の見通しに
「それは…神風が吹いてないということです、神風が吹いてない」
◆妻と再会し
「うれしかったです。私たちは相思相愛ですからね。生きてて良かった。また一緒に人生歩ましてもらいます」
(続けて諄子被告が)
「お父さんと結婚して良かったです!私幸せです!」
◆勾留中は
「ラジオは聞いておりました。新聞も時々、差し入れのものを読んでおりましたが、タイムラグがありました」
◆安倍首相から100万円の寄付を受けたとの主張も取り下げないとして
「お返しに行かせていただきましたが、受け取っていただけませんので」