郷ひろみ 西城さんの分も歌い続ける 盟友の葬儀一夜明け全国ツアー開幕
歌手の郷ひろみ(62)が27日、神奈川県よこすか芸術劇場で全国ツアーをスタートした。前日に、西城秀樹さんの葬儀で弔辞を読み、「ずっと歌い続けていきたい」と誓ったばかり。「年齢を感じさせないパフォーマンスをしたい」と会場をディスコ風に演出した“ヤングマン”なステージでファン1900人を沸かせた。トークでは、2月に実母がオレオレ詐欺に遭った事件をネタに爆笑をさらった。
開演前に誓った。「ヒデキの代わりになることはできない。最高のパフォーマンスを届けるだけ。年齢を感じさせないパフォーマンスをしたい」。リハーサルで「もうダメかもしれない」と漏らしたほど、終盤にアップテンポな曲を畳みかける激しい構成。だが、永遠の“ヤングマン”は歌い、踊った。
26日には西城さんの葬儀で弔辞を読んだ。公演の通しリハの予定を遅らせて、参列。出棺前に葬儀所を離れ、車でリハ会場に向かった。車窓から大勢の西城さんのファンが見え「ヒデキに代わって『ありがとう』って頭を下げながら向かった」という。
親友は脳梗塞の影響で体が不自由になってもステージに立ち続けた。郷は「より大切に一曲一曲を歌っていかなきゃいけない」と感じたといい、「最高の60代を作りあげるために納得できる人生を歩む」とジム通いや日々の節制を続けながら、44カ所49公演に臨む。
80年代ディスコ風の新曲「恋はシュミシュミ」では、手のひらを上下に振る“恋シュミダンス”でファンとシンクロした。「みんなで踊れる歌を、と思って作った」と2年前から準備してきた曲。西城さんの「YOUNG MAN(Y.M.C.A.)」のように会場を1つにした。