「昭和天皇独白録」宮内庁へ 高須院長が米で落札、寄贈
宮内庁の西村泰彦次長は28日の記者会見で、美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長が米ニューヨークの競売で落札し、同庁に寄贈を申し出ていた「昭和天皇独白録」について、受領する手続きに入ったと発表した。
独白録は、昭和天皇が、日本の関東軍の謀略だった張作霖爆殺事件から終戦に至るまでの経緯を、1946年春に側近に語った昭和史の第一級資料といわれる。昭和天皇の通訳で元外交官の寺崎英成氏が記録した約170ページ分で、内容は90年代に出版されている。
高須氏から寄贈の申し出のあった独白録について、西村氏は「過去に出版されたものと内容に差はなく、寺崎氏の直筆と確認した」としている。
宮内庁は今後、受領の手続きを進め、独白録全文をホームページで公開する予定だ。
高須氏はツイッターで「宮内庁書陵部から昭和天皇独白録の献上を許可すると連絡あり」とこれを認め、落札、寄贈、受け取りのニュースをリツイートしている。