しんちゃん声優26年3カ月務めた矢島晶子が降板「声を保ち続けることが難しく…」
声優の矢島晶子(51)が26年あまりにわたって務めたテレビ朝日系アニメ「クレヨンしんちゃん」の主人公・野原しんのすけ役を、今月29日の放送を最後に降板することが1日、分かった。テレビ朝日が発表した。同局によると、矢島から「しんのすけの声を保ち続けることが難しくなった」と申し入れがあったという。申し入れの時期については「製作過程に関わることはお答えできません」とした。
小さい子がみんなモノマネした、鼻にかかったあの声が替わってしまう。
矢島は1992年4月13日の第1回放送から、26年3カ月にわたり、しんのすけの声を担当し続けた。その中で「キャラクターの声を作る作業に意識が集中し、役としての自然な表現が出来にくくなってしまった」と降板の詳細な理由を公表した。
これを受け、同局は「これまで『クレヨンしんちゃん』に生き生きとした、大変魅力あるキャラクター性を吹き込んで頂き、長きにわたって作品を支え続けて頂いた矢島晶子さんの多大なる功績に、番組関係者一同、ただただ感謝の気持ちでいっぱいです」と感謝のコメントを発表した。
矢島は89年4月、テレビ東京系アニメ「アイドル伝説えり子」の主人公・えり子役で声優デビュー。数多くの人気アニメのみならず、映画「スター・ウォーズ エピソード1」のアナキン・スカイウォーカー役など、洋画の日本語版吹き替えでも活躍している。
「クレヨンしんちゃん」では、16年8月にしんのすけの父・野原ひろし役の声優が、藤原啓治(53)の病気療養のため、森川智之(51)に交代していた。なお、7月以降のしんのすけ役について、テレビ朝日は現在調整中としている。