山田洋次監督 「男はつらいよ」ドラマ版で寅さんを殺した仰天理由を告白
映画「男はつらいよ」シリーズで知られる日本映画の巨匠・山田洋次監督(86)が2日放送のTBS系「サワコの朝」に出演し、テレビドラマ版の「男はつらいよ」最終回で故渥美清さんふんする寅さんを殺した仰天理由を打ち明けた。
テレビドラマ版はフジテレビで2クール放送されたが、最終回で寅さんは奄美大島を訪れ、ハブにかまれて死んでしまう。
山田監督はその理由を「だんだんどんどん視聴率が上がってきましてね。殺さないともう1クールやってほしいって(テレビ局が)言うんで。1クール13回でおしまいと思ったら、もう1回(1クール)作ってくれってんで、26回。また成績が良くなったんでね、どうももう1回やってくれって言われそうになっちゃったんで、いや殺しますと言ってね」と明かした。
衝撃の最終回は「すごく評判が悪くて。観客(視聴者)がものすごい、非難殺到して」「出演者がみんな反対するんですよ。長山藍子さんがさくらでしたけどね、泣きながらね、『どうしてそんなことするんですか、私そんな芝居したくない』って泣いてるんです」と非難ごうごう。
山田監督は「そんなふうに寅さんを愛してくれたんだなあと。作り手である僕は、勝手に殺したりしちゃいけないんだ。もっと見る側の気持ちになって作らなくちゃいけないんじゃないか」と反省。映画での復活につながったという。