山田洋次監督 「男はつらいよ」開始3年での終了危機を明かす

 映画「男はつらいよ」シリーズで知られる日本映画の巨匠・山田洋次監督(86)が2日放送のTBS系「サワコの朝」に出演し、「男はつらいよ」がスタートから3年で終了の危機に陥っていたことを明かした。

 映画版「男はつらいよ」は1969年にスタートしたが、72年に初代おいちゃん役の森川信さんが死去。山田監督は「森川さんが9作目で亡くなったんですよね。おいちゃん役ね。これがもうやめる時だと思いましたね。あんな名優はもう他にいないしね。やめるって言ったんですけど」と、終了を決意したという。

 ドル箱シリーズの危機に声を上げたのは地方の映画館主たちで「その当時、全国に独立の映画館主がたくさんいたんですね。地方に。その興行主の組合があって、東京で組合の集まりを催して、そこに僕が呼ばれましたね。どうしても来てくれって。行ったら、われわれは寅さんで飯を食ってるんだと。何とかやり続けてくれって話でしてね」と、山田監督に直談判した。

 山田監督は「この人たちの向こうに大勢の観客がいるんだな。じゃあやってみようか」と翻意。主演の故渥美清さんにも相談したところ「渥美さんは(寅さん役に)ノッてましたからね、やりたかったんですね。やりましょうってことになって」と、続けることになったという。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス