E-girls天国に届け 「Y.M.C.A.」ファン7000人とライブで!
ダンス&ボーカルユニット・E-girlsが2日、福井県越前市のサンドーム福井で、全国ツアーの初日公演を行った。昨年7月に11人新体制となってから初めてのツアー。ステージでは先月16日に亡くなった西城秀樹さん(享年63)の代表曲「YOUNG MAN(Y.M.C.A.)」を、TBS系ドラマ「チア☆ダン」のモデルになった福井商業高校チアリーダー部などの女子高生ダンサー20人とコラボし、披露した。
天国へ届けとばかりに気持ちを込めた。先月発売の新アルバム「E.G.11」に、西城さんの名曲を「Y.M.C.A.」の曲名で収録したが、3カ月間をかけたツアーのリハーサル期間中に訃報が届いた。ボーカルの鷲尾伶菜(24)は、「今のアーティストさんには出せないパワーが伝わってきますし、西城さんが積み重ねた熱量や思いを感じます」と畏敬の念を抱いたといい、この曲をライブで初歌唱した。
平均年齢21・0歳のメンバー11人にとって、西城さんは、生まれる前の1970~80年代に輝いたスーパースター。皮肉なことに早過ぎる死が、エンターテイナーとしての偉大さを若い世代に知らしめるきっかけとなった。リーダーの佐藤晴美(22)は「リアルタイムでは見ていませんが、亡くなられ、ワイドショーの映像で見ているとパワフルで…」と在りし日の姿を、瞳に焼き付けた。
国民的ヒット曲の継承を「E-girlsが歌って、下の世代の若い子にも広げ、伝えていければ」と誓った佐藤だが、使命を果たすべく、ステージではしんみりムードは封印。若いパワーを持つ“ヤングウーマン”とタッグを組んだ。
昨年映画が公開され、7月から連ドラ化の「チア☆ダン」のモデルとなった福井商業高校と、高岡第一高校の計20人がパフォーマンスに参加。オリジナルダンスとおなじみの振り付けをキレッキレで繰り出した。
11人のメンバーと女子高生ダンサー、ファン7000人でそろえた「Y.M.C.A.」。西城さんが残してくれた名曲が、会場をひとつにつないだ。