“紀州のドン・ファン”不審死 家政婦が証言「(変わった様子は)何もなかった」

 “紀州のドン・ファン”と呼ばれた不動産関連会社社長の野崎幸助氏が亡くなり、遺体から大量の覚せい剤の成分が検出されたことを受け、フジテレビ系「バイキング」がこの問題を特集した。

 番組では、元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏も出演。事件当日の経過などを追いながら、野崎さんと20年以上の付き合いがあり、泊まり込みで働いているという家政婦に取材する様子を伝えた。

 家政婦は妻(22)とともに、事件の現場となった自宅にいた人物。5月24日、野崎さんが亡くなった当日の様子を家政婦は「奧さんは下でテレビを見ていました。(野崎さんがいる2階から)ちょっと『こんこん』と音がした。『もうそろそろ社長が怒っているんじゃない』と言って、それで(2階に妻が)行ったら『大変大変』って。夜の10時くらいだと思います」と明かした。

 家政婦は当日、野崎さんに変わった様子は「別に何もなかった」とし、覚せい剤を使用していた可能性についても「いいえ、思いません。そういう人じゃない。ないです」ときっぱり否定した。

 過去、約4000人の女性に30億円を貢いできたという野崎さん。今年2月に3度目の結婚をした野口さんの様子について、家政婦は「社長は女好き。趣味が女。彼女(妻)もあまりペラペラ話すんじゃなく無口だけど、社長も若くてピチピチだから幸せそうでした」と振り返った。

 また、野崎さんが妻に1カ月で100万円の生活費を手渡していたと言い、家政婦の給料は「最初は1日1万だったが、100万あげているのをみて腹が立って、『値上げしろー』って」と抗議したところ、1万5000円になったことも明かした。

 家政婦は警察に携帯電話と当日着ていた洋服を提出。うそ発見器にもかけらたという。「途中で腹が立ってきて、けんかして」という家政婦を、小川氏は「犯人だと思うからやるわけではない。いた人は全員にやって、違うなら違うってことで」と、なだめるように語った。

 他殺の可能性も含めて警察は捜査しているとみられ、小川氏は「自宅は高い塀に囲まれ、防犯カメラが30台。しかも今回、ご家族、家政婦さんの話になりますが、その時間帯は3人しかいなく、生前の時間も亡くなった時間も分かる。ほんの数時間、そこで何かが起こっている。第3者の介入は考えられない。だからと言って、この家政婦さんと奧さんが怪しいという訳ではない」と強調した。

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