怪死“紀州のドン・ファン” 妻の東京別宅と家政婦の家宅捜索
和歌山・田辺市の自宅で5月に急死した資産家で酒類販売会社社長・野崎幸助さん(77)の死因が急性循環不全と特定されていたことが4日、捜査関係者への取材で分かった。野崎さんの体内からは覚醒剤成分が検出されており、和歌山県警は死因との関連を調べている。
また、元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏はこの日、デイリースポーツの取材に対して、野崎さん宅の家政婦から独自に聞いた証言を明かした。
県警は10人以上の捜査員を派遣し、2日に新宿区内にある野崎さんの妻(22)の別宅、3日には港区内にある60代の家政婦宅を約8時間、家宅捜査した。
家政婦は“紀州のドン・ファン”と称された野崎さんと20年以上の付き合いで、約1年前から月10日ほど住み込みで通っていたという。「奥さんは月100万円の小遣いをもらっていた。私は日当1万円だったが、社長に直談判して1万5000円に上げてもらった」と語り、妻とはスーパー銭湯に同伴するなど親密だという。
小川氏は「捜査員の数や捜査時間の長さが異例。慎重に精査している」と指摘した。