紀州の資産家死亡 55歳下妻は「普通でした」 関係者とみられる男性
和歌山県田辺市の資産家で酒類販売会社社長野崎幸助さん(77)の死亡に絡み、県警は7日、5月上旬に死んだ飼い犬の死因などを調べるため、埋葬された自宅庭で死骸を掘り起こし、外部の専門機関に運んだ。
5月24日に急死した野崎さんの遺体からは多量の覚醒剤成分が検出され、死因は急性覚醒剤中毒だった。県警は飼い犬の死因の特定を進め、野崎さんの死亡との関連を捜査する。
紀州のドン・ファンの不審死の捜査は、18日前に同じく謎の突然死をした愛犬のイブにも及んだ。
捜査員による家宅捜索後に野崎さんの関係者とみられる男性が、野崎さんの55歳下の妻の様子を「普通でしたよ」と明らかにした。
男性は妻とは話をしていないと強調した上で、妻が今後も和歌山に滞在するかは「(四十九日までは)おると思いますけどね、僕は。よく分からないです」と答え、足早に立ち去った。
この日は、テレビや新聞、雑誌など100人以上の報道陣が詰めかけ、地元のタクシー運転手も「これだけの報道陣は珍しい。毎日、報道関係者を乗せている。和歌山市の毒物カレー事件のとき以来ではないか」と自身の経験を交えて語った。自宅上空には、報道の空撮用のヘリも飛び交い、近隣住民も「きょうはすごいですね」と捜査の行方に注目していた。