舘ひろし 映画挨拶で関西のおばちゃんにSOS…対抗映画は「万引き家族」
俳優・舘ひろし(68)が10日、大阪市内で、公開中の主演映画「終わった人」の舞台挨拶を行った。同時期公開でカンヌ国際映画祭で最高賞を獲得した対抗映画を引き合いに「みなさん『万引き家族』に行かず、よくぞこちらにいらしてくださいました」と笑わせた。
ステージで、関西のおばちゃんは会った人に飴をくれるとの話題になると舘は「京都で撮影があると、スタッフの女性が『飴ちゃん食べ』とくださいます。あれ、もし断ったらどうなるんですかね?」とおどけ「そのコミュニケーション能力の高さで、この映画を広めてください」とお願いしていた。
作品は、出世コースから外れたまま定年退職を迎えた元エリート会社員の悲哀をユーモラスに描いた物語。舘は「最初、お話を頂いた時には『終わった人』というタイトルが自分の年齢と重なってネガティブに感じ、断ろうかと思ったんですが、脚本を見て、喜んでお受けしました」と振り返った。
カプセルホテルでの撮影では、初めてその雰囲気を知ったといい「原作では『棺桶みたいだな』との感想を言うんんですが、僕は『結構、落ち着くな』と思ったので、セリフを変えてもらいました」と明かしていた。