藤井七段 タイトル奪取宣言 大師匠からの悲願「東海地方に」錦を飾る
将棋の最年少棋士・藤井聡太七段(15)の「昇級昇段を祝う会」が10日、名古屋市内で行われ、藤井七段はタイトル獲得を力強く宣言した。
愛知県瀬戸市出身の藤井七段は、東海地方を代表する棋士・故板谷進九段の門下だけに、「板谷一門として東海地方にタイトルをという気持ちは持っています」とキッパリ。大師匠に思いをはせながら、故郷に錦を飾ることを約束した。
16年12月に行った、四段昇段を祝うパーティーでも同様の誓いを立てていたが、八大タイトル戦のうち、王座戦でベスト8入りしており、実際に射程圏に入れている。「プロになったときはタイトルは遠い目標だったが、これまでに距離を縮められた部分もあると思う」と藤井七段。トップ棋士とも渡り合ってきたことが自信になったことをにじませた。
師匠の杉本昌隆七段は「寝て起きると強くなっている感じ。弟子としては頼もしく、棋士としてはうらやましい」と評した。藤井七段は「将棋に対する純粋な探求心も忘れずに、これからさらに精進していきたいと思います」と高みを目指した。