米演劇界で最高の栄誉とされるトニー賞の発表・授賞式が１０日（日本時間１１日）、ニューヨークで行われ、作品賞はミュージカル部門が「バンズ・ヴィジット」、演劇部門が「ハリー・ポッターと呪いの子」に決まった。

　「バンズ・ヴィジット」は大手芸能事務所「ホリプロ」が出資した作品で、２００７年のイスラエル映画「迷子の警察音楽隊」の舞台化。イスラエルの田舎町に迷い込んだエジプトの音楽団員と、地元の人々の心の交流を描いた。高い評価を集め、計１０部門で受賞した。授賞式に出席した「ホリプロ」の堀義貴社長（５１）は「初めて参加したトニー賞でまさか自分が舞台に上がることになるなんて、夢を見ているような思いです。近い将来、ぜひ、日本上演を実現させたい」と喜んだ。

　「－呪いの子」は、小説と映画が大ヒットしたシリーズの続編。魔法使いの少年だったハリーが、結婚して３人の子どもを持つ父親となり、過去と向かい合うストーリーだ。