新幹線3人殺傷 小島容疑者の母「無理やり連れ戻していたら」
東海道新幹線で9日夜、乗客の男女3人が殺傷された事件で、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された無職小島一朗容疑者(22)が「数カ月間、長野県内で野宿生活し、事件直前に同県内でなたと果物ナイフを購入した」という趣旨の供述をしていることが11日、捜査関係者への取材で分かった。小島容疑者に殺害された会社員梅田耕太郎さん(38)の死因は、首を切られたことによる失血と判明。正義感が強く優しい人だったため、周囲の人は大きなショックを受けている。
神奈川県警は同日、容疑を殺人に切り替えて小島容疑者を送検した。
県警によると、容疑者は事件当日まで長野県内で野宿するなどし、9日午前に電車で東京に向かい、東京駅で新幹線に乗り換えたと供述している。県警は当初、名古屋行きの自由席券を持っていたとしていたが、指定席券だったことが新たに判明。長野県内で事件を計画後、上京した可能性がある。
小島容疑者の家族によると、愛知県岡崎市の祖母宅を約半年前に出て以降、所在が分からなくなっていた。小島容疑者の母親は11日、地元愛知県の記者クラブを通じて「ご遺族や被害に遭われた方々に心から深くおわび申し上げます」などとするコメントを発表。「今回のような事件を起こすことは予想できなかった」とした上で、小島容疑者が家出を繰り返し、自殺をほのめかしていたことに触れ「『無理やりにでも連れ戻していたら』と今は悔いが残る」とした。
負傷した女性をかばって犠牲になった梅田さんには致命傷とみられる首の傷以外に、胸や肩に数十カ所の傷があった。梅田さんは横浜市出身。東大工学部を卒業後、大学院に進学してプラズマや半導体などの電気工学分野を研究した。2017年4月からは外資系の化学メーカー「BASFジャパン」で勤務し、大阪オフィスを拠点として営業などを担当していた。梅田さんを知る人々は「正義感が強く、誰とでも仲良くなれる好青年だった」と振り返り、突然の死を惜しんだ。
また、大阪府や大阪市、堺市は11日、事件でショックを受けた乗客への心のケアのため、電話相談を始めた。
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