トランプ氏 ロバート・デニーロに反撃 大統領専用機の中から「IQが非常に低い」
トランプ米大統領は12日、自らを「くそ野郎」と罵倒した米映画界を代表する俳優ロバート・デニーロに対し「複数の映画でボクサーから何度も頭を殴られた、知能指数(IQ)が非常に低い人物だ」とツイッターでこき下ろした。
米メディアによると、トランプ氏はシンガポールで米朝首脳会談を終え、帰国の途に就いた大統領専用機の中で、会談の成果を自賛する書き込みをした後でデニーロにかみついた。
トランプ氏は自らの政権下で就業者数が増加したことなどに触れ「彼は経済を理解していない」と強調。繰り返しパンチを受けた後遺症があると述べ「目を覚ませ」とののしった。デニーロがトランプ氏を罵倒した際の映像も見たという。
デニーロは映画界でも有名なリベラル派で、これまでにも公の場でトランプ氏を批判。ボクサー役を演じた作品にはアカデミー賞主演男優賞を獲得した「レイジング・ブル」(81年)や、シルベスター・スタローンと共演した「リベンジ・マッチ」(14年)がある。
デニーロは10日、ニューヨークで開かれたトニー賞授賞式のステージ上で両手の拳を振り上げながら「トランプはくそ野郎だ」と罵倒した。AP通信によると、デニーロは11日、カナダのトルドー首相の米国批判に反発し先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)首脳宣言を承認しないよう指示したトランプ氏の行為を「私の大統領のばかげた行為」と述べ、カナダの人々に謝った。