名優・芦屋小雁 認知症を公表…GPS装着、介護施設に入居へ
俳優・芦屋小雁(84)が22日、TBS系で放送された「爆報!THEフライデー」にVTRで出演。認知症を公表した。徘徊(はいかい)対策などのため、GPSを装着しており、今月末に介護施設に体験入居することなどが明かされた。
認知症の症状を疑ったのは舞台出演中だった昨年10月。舞台袖で出番を待っている間、「ここ、どこや?」と口にしたという。病院へ行くと、血管性認知症と診断された。
今年2月には、妻・寛子さん(54)の留守中に、徘徊。公園のベンチで一夜を明かした。寛子さんは「(いなくなって)30時間を超えた時、生きては会えないな…死んだな、と(思いました)」と一度は覚悟を決めたことを明かした。
診断から8カ月。症状は一気に進み、現在は靴にGPSを装着しているのだという。
寛子さんが料亭のまかないのパートなど仕事をして家計を支えており、このほど、小雁を介護施設に入居させることを決意。仕事場に近い施設を見学し、6月末に体験入居することが決まったという。
テレビで認知症を公表した理由について、寛子さんは「病気を持ってやっていく姿を見てもらうことが、芦屋小雁として生きることなのかな、と」と胸の内を明かした。
2004年に亡くなった名優・芦屋雁之助さんの弟である小雁。1995年、2度目の妻だった27歳年下の女優・斎藤とも子と離婚。96年、30歳年下の女優だった寛子さんと3度目の結婚を果たした。