海老蔵、麻央さんブログの書籍化断念「ネガティブなことを言う人がいる」
歌舞伎俳優の市川海老蔵(40)が24日、長野県・志賀高原で行われた植樹プロジェクト「ABMORI 2018」に、長女・麗禾ちゃん(6)、長男・勸玄君(5)と参加。昨年6月22日に乳がんのため死去した、妻でキャスターの小林麻央さん(享年34)の遺志を継ぐ活動が、一部批判の声を受けて頓挫していることを明かした。
最愛の妻を失って1年、海老蔵の歩む道には、想像以上の強い“圧力”がかかっていた。昨年の「ABMORI」で宣言していた、乳がん患者を救うための“麻央基金”設立の進捗状況を問われると、「まだ放置してますね。やらないといけないんですけど、やろうとすると余計なこと言う人もいるし…」と、表情を曇らせた。
同基金は、麻央さんの生前の希望に基づくもので、海老蔵も強い意欲を見せていた。だが「本来なら、困っている人を助けるべく、麻央も願っていたと思うんですが、そこは正直、ネガティブなことを言う人もいるんで」と、一部の心ない反対や中傷の存在を示唆。「それに耳を傾けているわけではないけど、そこを乗り越えるだけのまだ材料、力はないので、ちょっとまだ時間掛かるし、難しいかもしれない」と、基金設立断念の可能性もうかがわせた。
また、昨年12月に明らかにしていた、麻央さんのブログの書籍化についても「それも同じなんですね。人々の救いになることもあるけど、違う風に受け止める方もいらっしゃる」と、やはり反対の声を受けていることを告白。「せっかく情熱を、愛情をもってやっていても、逆の効果も昨今、あるじゃないですか。それは彼女(麻央さん)も望んでいない。だから、作ったけど、出しませんでした。多分出さないと思います」と、すでに本にまとめているものの、出版は行わないとした。
23日には、都内で麻央さんを偲ぶ会が行われ、海老蔵も出席。あまりに早い旅立ちから1年を迎えた思いを「我慢して、悲しいと思うことを避けて通ることが多い中、ああいう会をさせていただいて、家族の中で、我慢しなくていい時間がある程度たったのかなと。人前で大きく悲しむことも、素直にできる」と語った。
その上で、「正直、悲しみを受け止める会になるので、私個人はやりたくはなかったんです」と複雑な心境も吐露。「でも、我々も心の余裕がなく、密葬という形で多くの方々をお呼びすることができなかったので、きちんと麻央がお世話になった方、お友達にはお別れをしていただかないととずっと思っていた」と、開催に踏み切った動機も明かし、「1年立ったからこそ、とてもよい会が、皆さんの力のおかげでできたかなと」としみじみ話した。